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日誌『マウスで漫画を描いてみる』
ケセセセセ!!

一次創作全然更新してなくてショッボーン!! な虎被りだぜ!
まあ、そんなことで、ついにマウスで漫画を描く羽目になったんだが、一時間かけて3コマしか進まなかったんだよーーー(T_T)

漫画の一部

ネタは考えてないから、同じだったりする……。
でもさ! 試しだから、これ!
マウスでここまで描ける俺に誰か拍手してくれ!!!

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すでに誰も覚えてないだろうが、ネタとして勝手に使ってる、そんな黛専用課題。
続きなんてないよ。\(^o^)/
【異文化コミュニケーション】ギオ×九尾っく編



四次元皇帝は空を見上げた。宮廷の窓から見える空は、恐ろしく青く、高い。

『二兎追う者は、一兎を逃し、一矢を失う。』

 邪なる神が言の葉を落としたのは、昨日のことだ。邪神の予言は、残酷なほど外れはしない。陛下はその意味するところを理解して、憂えていた。

 予は失うのだ。……何を? 誰を?

しかし、クリスタルに放たれた邪神の恒真命題は、何の情報も与えてはくれない。

 予は失う、何かを、若しくは誰かを。

 杞憂であれ、と心の奥底で願いながら、今日を迎えた。高くて真っ青な空を見上げる。天球には一つの小さな亀裂。縁は赤く腫れ、亀裂に続くヒビが涙のように流れいた。決して泣くことのない己の代わりを務める如く。

「敵がいるっていうのに、戦わせてくれないとはどういうことですか!」

 バーラムが不満を口にした。戦闘狂に待機命令は不満極まりない。

「ビズ・ウォードの予言では敵は二体。まだ、一体しか落ちて来ていない。二体目が来たら、存分に暴れさせてやる。」

 それを聞いて、バーラムはまだ不満げだったが、大人しくなった。待てのできる猫は嫌いではない。ウサギと形容するにはあまりにも形が違いすぎる、敵の一体目は、町からだいぶ離れた人の住んでいない場所に落ちてきた。ギオと聖騎士団を向かわせ、昊騎士団と竜騎士団は待機させている。
 もう一体はどこだ。
 そして、予は何を失うのか。

 謁見の間の扉が勢いよく開けられる。

「報告! 報告! 城下街の上空に亀裂発生!」
「郊外に弾き飛ばして、始末せよ! 行け!」
「「はっ!」」

 予測の範囲内だ。町に現れては被害は甚大になる。だから、一番素早い星属性を手元に残しておいた。バーラムの早さなら、落下最中にたどり着き、町に落ちる前に、一撃を加える余裕がある。

 落ちてきた敵は、世界でも特異な存在だった。次元の狭間に棲息し、次元の破片を食って生きる、次元間回虫。本来ならば、次元内に入ってくることはない。四次元界への侵入の原因は不明。目下の問題は、そいつがとてつもなく強いこと。次元の外を回遊するのは伊達ではない。幸なのは知能が無いことか。

 窓から町を眺めると、丁度亀裂から落ちてきたばかりの回虫が、郊外へと吹っ飛ばされた。どうやら、間に合ったようだ。後で、バーラムに褒美でも取らせてやろう。3次元への一泊許可証なら喜ぶだろう……。


――――――


 眼前にそびえたるは、巨大な回虫。見た目は最低、強さは最悪。部下がその図太い尾で薙ぎ払われるのを、ギオは見ていた。放った矢は刺さらず、下ろした刃は、弾かれる。決定打のないまま、消耗戦が続いていた。こちらの一方的な、ではあるが。
 近くに控えていた兵士に声をかけ、兵士全てを敵から遠ざけるように言付けた。

「ギオ様がでるぞー! 離れろぉ!!」

 全員が離れたことを確認して、ギオは回虫の背に飛び乗った。これでけりを付けてやる。意識を集中させ、己の中の力を引き出す。

「はぁっ!」

息を吐き出すと共に、自身の周りから、熱が放出される。万度の炎が芋虫を包み込む。ギオの力は熱量操作。増やすも減らすも自在だが、唯一の欠点は、周り一帯を全て巻き込んでしまうこと。一対一では無敵でも、団体戦では使えない。さすがの次元生物も、これには耐えがたいだろう。表面の強いものは総じて、内側はもろいもの。表面を炎で総なめにして、後は兵士たちにとどめを刺させよう。ギオは回虫から離れようとした。

 足元が揺れた。回虫はもがいて、地面ごと次元の壁を食い破った。四次元界の大気が、生じた亀裂に呑まれていく。ギオは自分の真下に開く黒い大穴に気がついた。熱に狂った芋虫は、ギオを巻き込んで、穴へと逃げた。

「ギオ様ーー!!」

 悲痛の叫びは、ノードムのものか、兵士のものか、それとも伝令のものか。一瞬で異空間に引きずり込まれたギオには、判別不能であった。


――――――


 ノードムからの報告に、四次元皇帝は頭を抱えた。自分が失ったのは、四次元軍最強と歌われる、一番の腹心だったのだ。まさしくギオは陛下にとっての一矢であった。四次元界を知りつくす彼は、けれども、四次元界以外には極端に疎い。生きていた所で、見つけられる自信はなかった。……どうしたら良いんだ。
 バーラムとラゾンは、互いに顔を見合わせたきり、何も言えなかった。
 

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虎被り / 黛 / あっぷる林檎
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非公開
趣味:
お絵かき・読書
自己紹介:
人外とイカレ絵を愛す性格がお花畑な不思議な人。
将来の夢はマッド(え)サイエンティストになって地球と無理心中すること。

[好きなCWキャラ]
四次元皇帝(理想の上司)
ギオ(同士)
サイコハンズ(師匠)
無(カッコイイ)

[お気に入りのプリ男氏の擬人化ダム&酷(国)道]
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